あの夏の坂道。

駅メモのこととか旅行のこととかを、仕事してるフリをして書いています。

しまんとグリーンラインの駅を(ほぼ)線路沿いに巡る

2019年から2020年の年末年始にかけて、僕は生まれ故郷である高知県に帰省した。
その際、某スマホ位置ゲーの攻略も兼ねて「JR予土線」の高知県内にある駅を巡ったのですが、途中立ち寄った四万十川とかめっちゃ綺麗だったしなんかよくわかんないけどすげえ楽しかったので紹介させていただきます。

(この記事は当ブログで過去に投稿した記事「マスターオブ高知を目指す旅④」を「楽しかった思い出の場所記事コンテスト」投稿用に再編集したものです。)

 

まず簡単に予土線について説明させてもらう。
予土線高知県高岡郡四万十町の若井駅から愛媛県宇和島市北宇和島駅を結ぶ鉄道だ。
高知県内では四万十川沿いに走る路線であることから「しまんとグリーンライン」という愛称でも呼ばれているらしい。

今回はこの「しまんとグリーンライン」の高知県内にある駅を巡ってきました。
本当であればきちんと乗車して巡るべきだと思うのですが…

f:id:shun_hitotsu:20200108165548j:plain

とある駅で撮った写真。見よ、この運行本数の少なさ。
これでは停車した駅を撮影したりするのがあまりにも難しすぎる。それにそもそも帰省中の拠点となる僕の実家は、結局最寄り駅まで車で45分くらいかけていかなければならない僻地にあるので、もういっそのこと車で巡ってみることにした。
地元の友人に聞いたりネットで情報収集したところ、予土線の駅は各駅前に駐車スペースがあるらしいということなので、そこに車を止めて駅名標や周辺の様子を写真に収められたらな、と思う。

さて、しまんとグリーンラインの駅は全部で22駅。その内、高知県内の駅は


窪川
・若井
・家地川
・打井川
土佐大正
・土佐昭和
・十川
・半家
・江川崎
・西ヶ方

以上の10駅となる。窪川高知県側の駅で、西ヶ方が愛媛県との県境にある駅だ。
幸い、しまんとグリーンラインに沿うように大きめの道路が通っているようなので、実家のある土佐清水市からお隣・四万十市中村駅のそばを経由し、一度西ヶ方駅まで行ってから線路沿いの道を窪川の方に進んでいく。

今回は窪川駅以外の駅を全てを巡ってみようと思う。窪川駅は後日きちんと列車に乗ってアクセスできるので、せっかくなら列車からゲットしようと思ったのだ。つまり今日巡る駅は全部で9駅。半ば暇つぶしのような一人旅だけど、生まれ育った高知県西部エリアとはいえ知らない場所を巡るのはなんだかちょっとわくわくする。

この日は2020年の1月2日。元日の夜からちょっと飲み過ぎてしまったせいで、朝寝坊をしてしまいました。起きたのは8時前ですが、事前に作っていた予定表を見ると「6時半起床」と書いていました。はなから無理な話だったんだよ。
というわけで、朝食もそこそこにササっと準備を整える。

本来の予定よりも40分ほど遅れて家を出た。まずは走り慣れた道を行き、土佐くろしお鉄道中村駅前にあるローソンで補給と休憩をした。この先に通る道沿いに道の駅もあるし補給できるチャンスがあるのはわかっていたが、実は帰りがけに両親にちょっとしたおつかいを頼まれていたので、時間が押してしまって昼食をとる時間がとれなかった場合のためにサンドイッチを買った。

…のだが、緊急時の食糧として買ったのに、ローソンの駐車場で行程を確認している最中に普通に食べてしまった。朝寝坊をしてまともに朝食をとらなかったせいで、小腹が空いていたのかもしれない。それにしても、マジでナチュラルに食べてしまって、食べ終わったあとで「あっ」と気づいた。
僕はよく会社の会長のボケっぷりをネタにしているが、案外僕の頭も進んでしまっているのかもしれない。今度テストしてみよう…。
あと、ローソンのアルバイトの女の子がすごく可愛かった。二人いたんだけど二人とも愛想も良くって可愛かった。癒しだ。結婚してほしい。

さて、いよいよ西ヶ方駅に向けて出発する。
「日本最後の清流」と呼ばれたりもする四万十川沿いを、上流に向かって走る。「四万十川」って名前くらいは、高知県に縁のない人も耳にしたことはあるんじゃないだろうか。
四万十川の河口は僕の地元土佐清水市のお隣・四万十市にあって、その辺には昔からよく来ていたけど、もうほぼ海のようなエリアのためあまり「清流」と言われてもピンとこなかったというのが本音だ。しかしやはり上流の方に上っていくと見慣れた河口の景色ではなく、徐々に「THE・川」という景色に変わっていく。

しばらく走ると、お正月休み中で店舗の営業はしていなかったが、トイレは利用できるようになっているドライブインをみつけた。駐車場に車を止めトイレを借り、その脇にあった河原へ降りる道を進むと…

f:id:shun_hitotsu:20200108154038j:plain

四万十川だ!やはり水がめーーーーーーーちゃくちゃ綺麗だ。1月2日、バリバリの冬なので絶対無理だけどちょっと飛び込みたい衝動に駆られるくらい綺麗。

最近は同じく高知県仁淀川が水質日本一に選ばれ、その幻想的とすら思える水の青さから「仁淀ブルー」なんて言われてちょっと陰に隠れがちな四万十川だけど、やはり実際に見ると文句なく清流。驚くほど綺麗だ。

f:id:shun_hitotsu:20200108154441j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108154507j:plain

ズームにしまくったせいで画質が荒れ気味だが、降りてきたこの場所から下流の方には「沈下橋」という橋も見える。四万十川にはこの沈下橋がいくつもかかっていて、「沈下橋を含む四万十川流域の流通・往来を通じて生じた景観」が、国の重要文化的景観として選定されているらしい。
屋形船も運行していて、1月2日だというのに観光客らしき人達が結構たくさん乗っていた。夏場なんかは最高に気持ちがいいだろうなあ。
なんか僕もテンション上がってしまって手を振ったら振り返してくれたんだけど、船内で「誰あいつ」「知らないよ」「え、お前の知り合いじゃないの?」「なにそれ怖い」「四万十川に古くから住む妖怪かな」みたいな会話がされていたかもしれない。

車に戻り少し先に進むと、沈下橋まで歩いていける旨の看板があったので駐車スペースに車を停めてまた河原の方に向け降りていく。他にもチラホラと車が停まっていたので、四万十市の市街地エリアからも比較的アクセスしやすい場所にあるこの辺には観光客も来ることが多いのかもしれない。
そんなことを考えながら河原まで歩いていくと…

f:id:shun_hitotsu:20200108155328j:plain

コレだ。ちょうど気持ち良すぎるくらいに空が晴れ渡っていて、思わず「ほお…」と声が出てしまうような景観だ。そりゃあなんたら的景観にも選ばれるだろう。絶対に真夏に若い女の子を立たせたら映えるスポットだ。一色紗英がポカリのCMをやっていそう。瞳そらさないで

f:id:shun_hitotsu:20200108155353j:plain
沈下橋の上を歩いてみた。
この沈下橋、今も車が通っている。というか僕も車で通ったことがある。
土佐清水市には自動車教習所がなく、僕は四万十市(当時は中村市だった)まで免許取得のために通っていた。その路上教習で、この道を走らされるのである。厳密にはこの橋だったかどうか定かではないが、沈下橋が路上教習のルートに含まれているのだ。
教官が「待て、まだ待てよ………よし、来てないよな…?…来てない!今だ!!行け!!進め!!!」って感じで、万が一にも対向車が来ないタイミングで進むように指示してくれる。僕もめちゃめちゃ怖がって運転していたが、多分一番怖いのは教官だったんだろうなと思う。

この撮影をした時も、地元の住人のものらしき車が当たり前のように通った。慣れたもののようで、臆することなく橋を渡っていく。きっとこんなの、この辺に住んでいる人にとっては当たり前の普通の道なんだろう。

f:id:shun_hitotsu:20200108160251j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108160319j:plain

沈下橋の上から見た四万十川雄大だ。そして本当にこの透き通るような水の綺麗さにやはり驚く。綺麗すぎてあんまり深く見えないけど、多分別にそんなに浅いわけじゃないと思う。遠い昔、釣りをしていてルアーが根がかりしてしまったとき、「浅いっぽいし川の中歩いて行って外したろww」って川の中に入っていった馬鹿な子供が胸の下までずぶ濡れになって帰ってきた光景を覚えている。そう、幼き日の僕のことだ。

正直言うと、高知県に住んでいた時はこういった風景なんかにあまり関心がなかった。「川やん」くらいにしか思ってなかった。そんなものよりも、都会の遊園地やキラキラとネオン輝くお街に憧れたものだ。
しかし、この歳なったからか、それとも長く地元を離れていたからか。自然あふれる雄大な景色に見とれてしまう。そしてやはり、懐かしさがこみあげてくる。いやあ、いいもんですね、田舎って。

 

寝坊して出発が遅れたうえに四万十川があまりにも綺麗すぎて寄り道し過ぎたせいで、ちょっと思っていたよりも時間が押している。早く西ヶ方駅に向かうことにしよう。

沈下橋あたりの写真を撮っていた辺りまではわりと広めの道路で、観光客や子供を連れて帰省したらしき家族連れもいたし車もそれなりに走っていた。
しかし、本格的に西ヶ方駅に向かう道になってくると、状況は一変する。

f:id:shun_hitotsu:20200108161846j:plain

車一台がそろりそろりと走るような道だ。もちろん一方通行ではないので、そう頻度が多いわけではないが対向車はやって来る。その場合はどちらかがバックしてすれ違えるスペースのあるところまで戻らなければいけない。この細い道をバックで進むのだ。恐ろしい。
僕も何度か対向車と鉢合わせたが、どうやら僕の運転スキルのなさを瞬時に見破られたようで全て相手側がバックしてくれた。
流石に毎回はなんか悪い気がして、僕もバックしようとギアをバックに入れて少し下がるんだけど、その時にはもう相手の車はすれ違える位置まで戻っている。やはり、この辺に住んでいる人には当たり前の、普通の道路なんだろう。
僕は申し訳なさ過ぎて、「この道路もレインボーブリッジも同じ道路なんだよな」とか考えていた。意味が分からない。

f:id:shun_hitotsu:20200108162526j:plain

こんな風な、「過去に惨劇が起こって地図から消えた村」みたいな場所を走り…

f:id:shun_hitotsu:20200108162648j:plain

「絶対ウソやろ!」と思わずツッコミを入れたくなる看板をみつけたりしながら進む。歩行者一人も見なかったわ。
そしてついに西ヶ方駅に到着した。

11:35 西ヶ方駅

f:id:shun_hitotsu:20200108163649j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108164956j:plain
ここが予土線の、高知県愛媛県の県境に位置する西ヶ方駅だ。
駅の周囲には民家があり、話し声やテレビの音なんかも漏れ聞こえてくる。山奥にあるひっそりとした駅という感じではあるが、道中にみかけたような「地図から消えた村」っぽい感じは全くない。しっかりと人の暮らしを感じた。っていうかこの駅の周辺の家は「駅まで徒歩1分圏内」という、都心ならば一等地と言える条件の家なわけだ。

f:id:shun_hitotsu:20200108165548j:plain

この記事冒頭でも紹介した時刻表。確実に車で来て正解だった。

f:id:shun_hitotsu:20200108165739j:plain

駅の裏手には、なんかプールのようなものがあった。辺りに学校らしきものは見当たらなかったし、何かの生簀のようなものにも見える。なんだか気になって調べてみたが、結局なんなのかはわからなかった。過去に近所にあった学校が使用していたプール、とかだったらちょっと物悲しい。

ひとまずこれで西ヶ方駅にアクセス完了!
ここから先、真土駅方面に向かうともう愛媛県となるので、一旦来た道を戻り窪川方面に向かって高知県内の駅を全てゲットしていくことになる。

四万十川の支流・広見川沿いに車を走らせ、一旦国道から橋を渡って広見川を越えた先に江川崎駅はある。

11:55 江川崎駅

f:id:shun_hitotsu:20200108171553j:plain

西ヶ方駅とは違い、駅舎がある。観光案内所もあるようだったが、この日は営業していないようだった。

f:id:shun_hitotsu:20200108172135j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108172010j:plain
乗り場もふたつあって、調べてみたところ現在も利用されているらしかった。そういえば車で走っているときにも、道路の経路案内に「江川崎」と記されているのを度々見かけたので、この江川崎駅は高知県内の予土線の中でも比較的利用者の多い駅なのかもしれない。
というわけで、二つ目の駅「江川崎駅」にアクセス完了だ!

f:id:shun_hitotsu:20200108172249j:plain

ホームで何枚か写真を撮って、さて戻るかと駅舎の方を見るとなんだか気になるものが目に入った。

f:id:shun_hitotsu:20200108172329j:plain

「西日本一暑い駅」とある。
調べてみると、ここ江川崎駅は2013年7月に当時の日本最高気温である41度を記録した、四万十市西土佐地区の最寄り駅なのだそうだ。言われてみると確かに、何年か前に四万十市が日本最高気温をマークしたというニュースをテレビで見て、職場の人と「お前の家の近くなんじゃないの」なんて話をした気がする。
現在は埼玉県熊谷市に0.1度抜かれてしまったため、「日本一」ではなく「西日本一」暑い駅としているようだ。

その暑さにあやかり設置された「らぶらぶベンチ」で、らぶらぶなカップルがイチャイチャしながら写真を撮ったりするのだろうか。オイオイオイ、こりゃあその瞬間だけ日本最高気温更新しちゃいそうですなァ!滅びろ。

残念ながら僕は一人旅だったので一緒に座る相手がいなかった。ひとりで座って自撮りするのも寂しすぎるしなあ、と考えていたら近所の民家からお婆ちゃんが出てきたので誘ってみようかなと一瞬思ったんだけど、見ず知らずの怪しいおっさんが「一緒にらぶらぶベンチに座りませんか」なんて話しかけてきたら間違いなく事案だ。近所の住民の携帯に、お婆ちゃんを狙うコアなストライクゾーンを持った不審者情報として僕のことが配信されてしまう。それだけは避けたいので、声をかけるのはやめておいた。

そんな江川崎駅のらぶらぶベンチだが、真に注目すべきは後ろのポスターに描かれた江川崎駅のキャラクターであろう3体である。

「れっちゃくん」はまだいい。「列車」を舌足らずな感じで発音している感じがなんとも可愛らしい印象を受けるし、デザインもハート型のパーツがまるで羽根のようで天使的な側面すらある。

「すまいる えきちゃん」はどうだろうか。お前はどこの駅なのか。いや、それを言うと「れっちゃくん」もどこの列車なんだよという話になってしまうが。
しかしこのえきちゃんには手足も生えていて、キャラクターとして動かす際には便利そうだし、おそらくポスターに描かれている3体の中ではメインキャラとなるであろうオーラを感じる。

問題は「えかわさき えきちゃん」だ。いくらなんでもそのまんま過ぎないか。名前も「ちゃん」を付けただけだし、見た目も実際の江川崎駅にちょちょっと手を加えれば三次元の世界に完全再現できてしまうレベルでそのまんまだ。
こうなってくると、江川崎駅にはなんとしてもこの「えかわさき えきちゃん」を推してもらいたい。着ぐるみを作ってゆるキャラグランプリとかに出場してほしい。一体どう言う風に中の人が入るのか、考えただけでワクワクが止まらない。一橋しゅんは「えかわさき えきちゃん」を応援しています。

あまりのインパクトに思わず江川崎駅に長居してしまった。どんだけ江川崎駅をいじるんだ。時間も押しているし次の駅に向かう。
次の駅は、中学生の頃と比べると明らかに額のM字部分が7ミリは上がってきている僕には少々酷な名前の駅だが、しまんとグリーンライン高知県内の駅を全部巡るためには避けて通るわけにはいかない。どうやら江川崎駅からそんなに遠くはないみたいだ。少し気は進まないが、車を走らせた。

12:12 半家駅

f:id:shun_hitotsu:20200108204848j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108204918j:plain

一応断っておくけど、僕は少し生え際が気になっているだけで別にハゲていない。別に何を言われたわけではないけど、一応断っておく。

半家駅は道路よりもかなり高い場所にあって、階段を登るのがちょっと大変だった。

f:id:shun_hitotsu:20200108205259j:plain

運動不足を解消しようとスポーツジムに入会するも半年であっさりと退会してしまい、結局運動不足な僕にはちょっとだけ大変だったが、その分上からの景色は素朴ながらも悪いものではなかった。

f:id:shun_hitotsu:20200108205311j:plain

四万十川も隠れちゃってて見えないし、何があるというわけでもないけどなんだかこの景色は僕のお気に入りだ。階段を上って少し汗ばんだ身体を爽やかな風が冷ましてくれて、気持ちがよかった。
この駅から都会に夢を持って出ていく青年とかいたら、すっげえ絵になるだろうな。新海誠さん、次の作品の舞台は高知県でどうでしょうか。もうすぐ晴れるよ!

というわけで、生え際を気にしながらも半家駅にアクセス完了。もうすぐハゲるよ!(これ言うためだけに新海誠さんの名前を出しました。)

f:id:shun_hitotsu:20200108205554j:plain
ハゲ婦人消防隊。なんだかサスペンスドラマの題字を思わせるような感じの文字も手伝って、なんとインパクトの強い消防隊であろうか。
ちなみに何度でも言うけど、僕は確かに数年ぶりに会った父親の頭髪が衝撃的に薄くなっていることにショックを受けたが、僕自身はまだハゲていない。信じてほしい。僕は信じている。

さあ、新年早々こんな駅に長い時間いると生え際が上がりかねない。さっさと切り上げて次の駅に向かおう。
と、その前にちょっと寄り道だ。次の駅までの道中に「道の駅四万十とおわ」がある。

shimantotowa.com
実はこの道の駅、高知県に帰省する前からすでに目をつけていたスポットだった。

12:30頃 道の駅四万十とおわ

f:id:shun_hitotsu:20200108211049j:plain

事前に調べたときに見どころの多そうな道の駅だったので賑わってるだろうなとは思っていたけど、予想以上に盛況だ。車がたくさん止まっていた。
「とおわ食堂」というレストランもあるようで、公式サイトでメニューを確認した時点で僕の胃袋は「とおわ塩ラーメン」に決まっていた。ちょうどお昼時だ、とおわ塩ラーメンを待ちかねた僕のお腹はまだかまだかと唸り声を上げていた。

そう、盛況な道の駅のちょうどお昼時なのだ。

とおわ食堂は激混みも激混みで、すでに5組以上の待ちが発生していた。朝寝坊のため出発が遅れたことと、沈下橋あたりの四万十川で随分長い時間寄り道してしまったこと、そして各駅で写真を撮って記録用にツイッターに上げることに思ってた以上に手間取ってしまったせいで、時間はかなり押している。でも、どうしてもとおわ塩ラーメンが食べたい。ええい、時間なんか別に遅くなってしまってもいい!両親に電話して遅くなるわごめんと謝れば、数年振りに帰ってきた可愛い息子(アラサー)を叱ったりはしないだろう。僕はとおわ塩ラーメンを食うぞ!!!

って思ったんですが、なんか激混みのレストランに一人で入るのに気後れしてしまって結局とおわ食堂のとおわ塩ラーメンは諦めた。本当に口惜しい…

その代わり、お土産物なんかを売ってる売店のコーナーで窪川名物の豚まんと、高知県民で知らない人は恐らくいないであろう、超有名なゆずジュース「ごっくん馬路村」を買った。

f:id:shun_hitotsu:20200108212523j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108212533j:plain
この豚まん、ジューシーなあんがたっぷり入っていてびっくりするほど食べごたえがある。コンビニの肉まんと同列に考えていたらちょっと意表を突かれるはずだ。ふっくらとした皮のなかにはじゅわじゅわにジューシーなあんが詰まっていて、その美味しさとボリュームに満足間違いなしだ。
しかしなぜ僕は豚まん本体の画像を撮っていないのか。僕自身気が利かないことは承知しているし、ふたつに割って中身のあんの画像を撮れとまでは言わない。せめてふかふかの豚まん本体を撮っていてほしかった。多分まだ食堂に入れなかったショックを引きずっていたんだと思う。あとお腹空いてて早く食べたかったんだろな。

そんな豚まんと一緒にいただくドリンクは「ごっくん馬路村」だ。
僕の記憶が間違えていなければ、なんだか全国で人気が出て一時期品薄になったことがあったような気がする。爽やかなはちみつの甘さと柚子の香りが見事に噛み合った、とても美味しいゆずジュースだ。その名の通りごっくんと飲めちゃう大口の瓶なのがまた嬉しい。
こちらは都内のスーパーなどでもごくたまにではあるがみかけることもあるので、見つけた際はぜひともご賞味くださいませ。お酒の割ものにしても美味しいかもしれない。

この最高のコンビを、道の駅のすぐ前を流れる四万十を眺めながら食べる。

f:id:shun_hitotsu:20200108212508j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108212459j:plain
四万十川を眺めながら食べられるデッキがあるのだ。控えめに言って至高だ。至高のグルメだ。海原なにがしも控えめに「ふっ…」と満足そうな笑顔を浮かべること間違いなしだ。
さらにここから河原の方まで降りていくことができる。

f:id:shun_hitotsu:20200108214952j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108215004j:plain
四万十川の水に触れることができる。冷たくて気持ちいい。
こんなところでバーベキューでもしたら、控えめに言っても究極だ。究極のグルメだ。山岡なにがしを差し置いて栗田なにがしがシャッキリポンと舌の上で踊りかねない。何言ってるかわからないって人は各自ググってください。

さて、そんな色々と最高だった道の駅四万十とおわだが、おかげでまたもや随分と時間をロスしてしまった。こんなに長い時間滞在するなら、とおわ食堂で塩ラーメン食べても良かったんじゃないか問題まで立ち上がってくる。
とはいえ過ぎたことをいつまでも引きずっていても仕方ない、後悔をしている暇はないぞ!と次の駅に向かった。

13:03 十川駅

f:id:shun_hitotsu:20200108215920j:plain
f:id:shun_hitotsu:20200108220259j:plainこの駅も階段を登った先にある駅だった。豚まんが思った以上にボリュームがあったため、ちょっとこの階段を登るのがきつかった。(あと写真に撮ってなかったけど牛肉の串焼きとかも食べた)
しかも駐車スペースが「あれ?ホントにここ停めていいのかな…?」って感じだったので、ササッと撮影を済ますために走る羽目になってなおさらだった。そんなわけであまり撮影ができていない。もう少しゆっくり見たかったな。
そんなわけでぜえぜえ言いながらも十川駅にアクセス完了!

この日は本当にいい天気に恵まれ、とても暖かった。さらに走ってしまったため暑くなってコートも脱いでしまった。車の窓を開けて走ると風が気持ちよく、いい気分で次の駅に向かった。


13:14 土佐昭和駅

f:id:shun_hitotsu:20200108221628j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108221641j:plain
この土佐昭和駅、ご覧の通りインパクトのある入口だった。決して鉄道関係に詳しくないとはいえ、僕の中の駅という概念をあっさりと斜め上に超えてきた。
さらにびっくりしたのが、このトンネルをくぐった先にあった道だ。

f:id:shun_hitotsu:20200108221952j:plain
嘘だろおい……。
一瞬絶望しかけたけど安心してほしい、嘘だった。
このどう見ても人んちの裏山に続いてそうな道の横に、ホームに上がる道があった。まあ駅の中に人んちの裏山に続いてそうな道があるのも十分驚きなのではあるけども。

f:id:shun_hitotsu:20200108222223j:plain
この駅は入り口のすぐ前まで車で入ることができたから、さほど徒歩で長い階段や坂道を歩くことはなかったが、これまでの駅と同じように道路よりは少し高い位置にある。
そしてしまんとグリーンラインはやはり山の中を走っているのでトンネルが多いようだ。駅のすぐ側にもこうしてトンネルがある。ここから列車が出てくる姿は、絵になるだろうなあと思った。

土佐昭和駅にアクセス完了!これでしまんとグリーンライン高知県内にある駅を半分ゲットしたことになる。時間は押しているが、この調子でガンガン行こう。


13:39 土佐大正

f:id:shun_hitotsu:20200108223056j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108223108j:plain
今までで一番立派で、かつ味のある駅舎だ。歴史にも大正時代にも詳しくないけど、なんだか大正時代を感じるような気がする。

f:id:shun_hitotsu:20200108223423j:plain
駅舎の中もなんだか懐かしさを感じる。いい雰囲気だ。土佐大正駅周辺の情報を中心とした見どころ情報なんかが掲示されていた。駅舎が住民同士や住民と旅行客とのちょっとしたコミュニケーションの場になっている感じかな。いつかまた時間があるときに訪れて、この情報を参考に巡ってみたいと思った。

f:id:shun_hitotsu:20200108223123j:plain
そしてこのホームでは今回のしまんとグリーンライン攻略旅で初めて予土線の車両と遭遇した。これまたレトロで味のある車両だ。意外と言ってしまっては失礼だが、結構人が乗っていた。そして気になったのは「しまんトロッコ」と書いてあることだ。

なんだろうと思って調べてみると、やはりこの車両は観光列車「しまんトロッコ」の車両らしい。
「いやいや!トロッコ要素ないじゃん!!」というツッコミが聞こえてくるが、残念ながらトロッコ列車はいつでも運行しているわけではなく、期間限定で土日祝日など特定の日に運行しているようだ。(冬季は運行してないっぽい)
この車両はそのときにトロッコ車両を牽引しているが、普段はこうして通常の車両としても運行しているようだった。

予土線は素朴ながらも四万十川を中心としてなかなかの絶景を眺めながら走る列車なので、この「しまんトロッコ」もきっと素敵な観光列車なんだろうと思う。気になった方は以下のリンクから調べてみてほしい。これは僕もいつか乗ってみたいな。

観光列車<しまんトロッコ> - JR四国 | おすすめ列車/イベント情報 | JR四国

さてこの土佐大正駅、今まで巡ってきたしまんとグリーンラインの駅の中では駅周辺が比較的栄えているように思えた。商店街も近くにあり、オープンしている店もたくさん見かけたし、街を歩いている人も何人も見かけた。
そして、駅前にはこんなものがあった。

f:id:shun_hitotsu:20200108223447j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108223434j:plain
地元の子供たちが作ったと思われる作品が展示されていて、その隣にはこの駅のある四万十町大正エリアを「なんとかしょう」(なんとかしようの意。高知の方言だと思います)というテーマに沿って、町の人々が思い思いになんとかする方法なんかを書いていた。

僕は同じ高知県の西側出身とはいえ、正直この大正エリアには縁もゆかりもない。だけど、この町が好きでこの町で生きていくと決めた人たちの気持ちと町への愛を感じて、なんだかぐっと来てしまった。そうだよな、地元住民が愛していない町を外から入ってきた人が気に入ってくれるわけがないもんな。
この町は時間をかけて散策すれば、僕にとってお気に入りの町になるに違いない、と思った。
そしてどんな小さな田舎の町でも、そこを愛して住んでいる人がいるんだな。そんなことをわかりやすく感じられる素敵な町だった。

そんな地元住人に愛される町にある駅、土佐大正駅にアクセス完了!
ちょっとしんみりしちゃってまたタイムロスしてしまった。先を急がなければ!


13:55頃 熊野神社

f:id:shun_hitotsu:20200108230435j:plain
だからよお。先を急がなければって言ったそばから何ですぐ寄り道してんだ僕は。究極のマイペース人間か。

だけどちょっと待ってほしい。実は、僕は初詣でおみくじを引きそこねてしまっていたのだ。
日本人ならば初詣ではおみくじを引いて、良い結果だったのなら喜び新しい一年に希望を抱き、良くない結果だったとしてもそれを胸に刻み気を引き締めるべきなのだ。(個人の見解です。)
その機会を逃してしまっていて、そんなときに唐突に立派な神社が現れたのだ。これはもう参拝しておみくじを引くべきというお告げなのだ。

f:id:shun_hitotsu:20200108230446j:plain

静かだけれど、キレイで立派な神社だ。他にも数人の参拝客がいた。そして本殿の傍らにおみくじマシーンがあった。100円玉を入れるとおみくじがひとつ出てくる。
ちょっとドキドキだ。万が一凶でも出ようものなら、恐らく僕はこのあと無事帰宅することはできないだろう。ひょんなことから四万十川に転落してしまい、謎の巨大魚に食われてしまうに違いない。きっと僕が転落したその場所は「しゅんなげ河原」とか名付けられて、M字ハゲの男の霊が出る大正エリア屈指の心霊スポットとして語り継がれていくのだ。

f:id:shun_hitotsu:20200108230503j:plain
っしゃあ!!!!大吉じゃボケ!!なーーーにが巨大魚だ、ペロッと平らげてくれるわ。塩焼きか煮付けか好きな方を選びな!
大吉なんて引いたの何年ぶりだろうか。単純なもので、こうなるとなんだか今年はきっといいことがあるような気がしてくる。具体的には言わないが、生え際のM字部分にもなにかいいことが起こるはずだ。なにかが生えてきたりとか。

いや、まずはこのしまんとグリーンライン攻略を無事に終わらせるべきだ。さすがにもう寄り道は禁止。先に進もう。


14:09 打井川駅

f:id:shun_hitotsu:20200108232859j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108232911j:plain

やはり階段を登った先にホームがある。四万十川がキレイに見下ろせる駅だった。だったというのに川の写真を撮っていない。多分、この辺でまじで時間が遅れちゃってることに焦り始めたんだと思う。

f:id:shun_hitotsu:20200108232927j:plain

ホームへと続く階段からの写真にかろうじて四万十川が映り込んでいた。
この写真、階段にあった看板を撮ったものなんだけど、ここからそう遠くない場所に看板の施設「海洋堂ホビー館四万十」という世界的に有名なフィギュアメーカー海洋堂ミュージアムがある。
廃校となった小学校を改装して作られたもので、僕も過去に行ったことがあるのだが結構ガチめな山奥にあったと記憶している。
正直に言うと、ここを目的に高知県に訪れるほどのコンテンツかと言われると、僕個人としては高知出身者としての自虐も含めた上ではあるが、首をかしげる感じだ。
でも、アニメなんかのサブカルチャーに興味のある方が高知県の四万十エリアに訪れた際にはぜひともおすすめしたい、マストスポットであるとも言える。
昔懐かしい作品から最近の作品まで、色んなフィギュアなどが展示されているので親子で訪れても楽しめると思う。

ミュージアムが自ら謳っているように本当にめちゃめちゃ辺鄙なところに唐突に現れるので、もうその時点でなんだか秘密基地みたいな感じでワクワクしてしまうような施設だ。

ksmv.jp


井川駅にアクセス完了!
駅のそばにあるトイレが古いけどキレイに手入れされていて、お正月の飾りもされていたのが印象的だった。地元の人に大切にされてるんだろうな、とちょっとほっこりした。

さあ、先を急ごう。


14:24 家地川

f:id:shun_hitotsu:20200108234814j:plain

f:id:shun_hitotsu:20200108234825j:plain
駅の前の通りがそのままシームレスに民家に繋がっているような駅だった。姉弟らしき子供たちが家の前で遊んでいたんだけど、僕のような見知らぬおっさんがウロウロしているのを警戒したのかこちらを訝しげな目で見ていた。へへ、こりゃまいったね。早々に退散しますんで通報はせんといてくださいよ。

f:id:shun_hitotsu:20200108234837j:plain

トンネルが近いんよ。
この駅はメインの道路から脇道に入って暫く走った先にある。その道中にチラッと立派な取水堰が見えたんだけど、やはりここから近いようで案内板みたいなのがあった。ちょっとした見どころになっているんだと思う。見たかったんだけど、流石にもう寄り道できる時間じゃないし、ここからメインの道路まで来た道をわりと戻らなきゃいけない。残念ながら諦めることにした。

家地川駅にも無事アクセス完了!
さて、ここまできて残るはあと1駅、「若井駅」だ。
しまんとグリーンライン的には「窪川駅」もあるのだが、この記事冒頭でも言った通り後日きちんと列車に乗ってアクセスすることになるため、今回は次の駅「若井駅」が最終目的地となる。さあ、最後の駅に向かおう!


14:46 若井駅

f:id:shun_hitotsu:20200109000851j:plain
若井駅は土佐くろしお鉄道の駅でもあるため、駅名標のデザインが変わったようだ。そういえば同じく土佐くろしお鉄道の駅、中村駅駅名標はこんなだった記憶がある。

さてこの若井駅、すごくホームまでの道が分かりづらい。

f:id:shun_hitotsu:20200109001431j:plain
車を停めた場所から、ちょっと遠くにホームが見える。どうやって行くのかな、と横に目をやると…

f:id:shun_hitotsu:20200109001611j:plain
こんな道がある。ははーん、これは土佐昭和駅と同じような構成の駅だな?こちとら経験済みよ。同じ手は二度と通じないぜ、他人の竹林に繋がりそうな道があっても騙されるもんですか。

f:id:shun_hitotsu:20200109001841j:plain
いやこれは100パーセント人んちの畑だろ。
しかし、ホームの方に続く道があるっちゃある。恐る恐る歩いていくとなんか普通にホームに辿り着いたけど、ホームから見回すと逆側に多分これが本来の、正解の道なんだろうなというルートがあった。わかりづらいんだよもう!!

なんて憤りつつも、しまんとグリーンラインは僕のようにトイレが近い人間には優しいと思った。多分だけど、今日回った駅すべてにトイレがあったのだ。記事の中には書いていないけど、眠気覚ましにコーヒーとかも飲んでたからすごいペースで尿意に襲われ続けていた僕にとって、それはとっても頼もしいことだった。この若井駅だって

f:id:shun_hitotsu:20200109004037j:plain
こんな形で道案内が必要になってでもトイレを用意している。非常に頼もしい。

そして本日最後のこの駅で、この旅2回目の列車との遭遇をした。

f:id:shun_hitotsu:20200109002247j:plain
なかなかどうして、特殊属性の攻撃を仕掛けてきそうなカラーリングだ。状態異常を食らいそうなので一応身構えた状態で、窪川方面に向かう列車を見送った。

さあ、ようやくこの時が来た。
本日最後の駅、若井駅にアクセス完了だ!!

いやー長かった。駅の記録に使った某スマホアプリ上では自宅からの移動距離が91kmとなっているけど、実際はくねくね道を車で走っているのでもっと長い距離を移動していると思う。さらに、今から僕の家まで80kmくらいの距離を運転して帰ることになる。なにかの修行かよ。

あーあ、またここからロングドライブかあ。と正直ちょっとうんざりしながら、今度は正しい道を通って車まで歩いていると、列車の音が聞こえた。今度は反対側、窪川の方から特急列車がやってきたのだ。
さきほどの一両編成のものとは違い何両か繋がっていて、大きな音を立てて、力強く走り去っていくその姿に少しの間だけ見とれてしまった。写真を撮ることはできなかったけど、なんだか強烈に僕の中に焼き付いた。

f:id:shun_hitotsu:20200109004308j:plain
特急列車が通り過ぎたあとも、しばらく若井駅を眺めていた。人気のない駅だし、特急だって通り過ぎてしまう駅だけど、なんだか誇らしげにそこに立っているように見えた。
実際のところ、僕は鉄道に対して鉄道ファンと言えるような興味の持ち方をできてはいない。スマホアプリを攻略するために駅を巡っているだけにすぎないのだ。だけど、今日この予土線しまんとグリーンラインを巡ってみて、漠然と、少しだけ、鉄道や駅が好きになったような気がした。

今回僕は車でこの予土線しまんとグリーンラインを巡ったけど、いつか機会があればきちんと列車に乗って巡ってみたい。できれば愛媛県側も全部回ってみたいな。きっと、車で巡った時とはまた違う、見つけられなかった新しい発見があるんだろうな。

f:id:shun_hitotsu:20200109010728j:plain
ロングドライブを終え実家に帰り、道の駅四万十とおわで買ったゆずチューハイを両親と一緒に飲んだ。高知県の馬路村産の柚子を使った地域限定プレミアムチューハイだ。
ゆず系のチューハイにありがちなはちみつが効いた感じではなく、甘さ控えめでゆずの香りが優しくするとても美味しいお酒だった。

「こんな美味しいお酒があったんだね、知らなかった」

と母が言った。

そうだな、僕も知らなかった。

高知県の西側、ド田舎の町に生まれて高校を卒業するまで18年間、この町なんて何にもないよなーなんていいながら過ごした。それは、その当時の僕にとっては紛れもない事実ではあったと思う。だけど今現在、地元を離れて東京で働いて過ごしている僕にはとても魅力的に思えるのだ。
もちろんそれは郷愁ゆえということもあるだろう。だけど、僕の知らない場所や景色が僕の生まれた高知県にはまだまだあって、今回それらに触れて僕はとってもとっても楽しかったのだ。まだまだ知らない魅力が、楽しいことが、感動できる景色が、僕の地元にはあるのだ。そしてそれはきっと故郷を持つ人になら誰にでも言えることなんじゃないだろうか。

いつか新型コロナの騒動が終息したら、思いっきり旅行やお出かけしてやろうと計画している人も多いだろう。その際の行先候補に自分の生まれ故郷も一考してみてはどうだろうか。
きっと、今まで知らなかった魅力がまだまだたくさん見つかるはずだと、僕は思う。

あ!もちろん高知県もめちゃめちゃおすすめですよ!!!


おしまい。