あの夏の坂道。

駅メモのこととか旅行のこととかを、仕事してるフリをして書いています。

僕の駅メモ

今現在、僕が駅メモを始めて10ヶ月くらい経つ。なみいる強豪駅メモerたちを見ると、やはりまだまだ新米マスターなんだなと実感してしまう毎日だ。
まあ、1ヶ月チェックインし放題になるブルーライセンス以外ろくに課金していないこともイマイチパッとしない駅メモerである大きな原因だと思う。あとは遠征を滅多にしないことも。
2019年12月11日現在、僕の駅メモデータはこんな感じだ。

 

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駅データ収集:1,568駅
制覇路線:78路線
総合ランキング:31,148位

駅メモと鉄道のことを知らない人が見ると「え、すごいじゃん」って思うかもしれない。実際、僕の友人に日本にはどれくらいの数の駅があると思う?と聞いたら「600駅くらい?」という奴もいた。流石にそんなわけないだろ。

ともかく、少なくとも首都圏に住んでおりながら、駅メモを始めて10ヶ月でこのデータというのは、ぶっちゃけ全然大したことないものだ。
しかも、それでいて僕は「全駅制覇」を一応の目標にしているというのだから驚きだ。完全に駅メモを舐めている。まあ、もちろんまだ具体的な計画なんかはまったくないのだけど。駅メモにはなんとしてもあと50年くらいは継続してもらわなければ困る。

そんなこんなで「ゆるふわ駅メモer」な僕なんだけど、3ヶ月ほど前についに実際に奪取er協会からでんこが派遣されてきた。「大雄山るり」だ。

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るりは何事にもコツコツ真面目に取り組む頑張り屋さんなでんこで、この文章も仕事をサボって書いてる僕とあまり性格の相性は良くないと言える。が、そこがなんだか僕の足りない部分を補ってくれているようだし、ともすれば何事にも真面目に打ち込みすぎてしまうるりに、僕のいい加減さも程よい休息になっているようで、今となってはなんだかんだ上手くやれていると思う。

最初に僕と出会ったとき、るりはそれはもう大いに張り切っていた。
せっかく大きな使命を背負って現代にやってきたのだ、そりゃ張り切りもするだろう。しかし僕はせっかくるりを迎えてからというもの、遠征といえば「三崎まぐろきっぷ」を使って三浦半島にでかけたくらいなのだ。僕の住んでいる横浜エリアからそんなに遠い場所ではなく、当然日帰りだ。
それ以外の外出と言えば、毎日の通勤と、休日にいつも同じ2,3駅の範囲内で買物をしたりするくらいだけなのだ。
るりは「毎日の通勤だって立派なおでかけです!」と言ってはくれるが、自身の背負う大任とは裏腹な毎日に肩透かしをくらって、がっかりしている様子は見て取れた。

そこで今回、僕はるりに黙ってちょっとしたおでかけの計画を立てた。
年末年始に、僕の故郷である高知県に行くのだ。
もちろんただ帰省して実家でダラダラと寝正月を過ごそうというわけではない。…いや、そりゃ数日はそんな過ごし方もすると思うけど。
だけど、せっかくたまにしかできない遠征なのだ。

「ここは大きく、高知県内の駅全制覇を目標にしたい!!」

僕の人生史上TOP5に入るであろうドヤ顔でそう宣言した僕を、るりはしばしの間ぽかんと見つめていた。

「……あれ?嬉しくなかった…?」
「い、いえ嬉しいです、すごく!……急だからびっくりしちゃって」
「そ、そっか。まあ見てよほら、僕なりに計画も立てたんだ。まず僕の家が最寄り駅まで1時間近くかかるド田舎だから…」

僕の考えた計画を話している内に、呆気にとられたようだったるりの表情がだんだんと変わってきた。
たのしみ。だけどちょっと不安。でも、すごくわくわく。
僕が計画を全て話し終えたときには、るりはすっかり喜びの笑顔を浮かべてくれていた。

「すごいですマスター!」
「せっかくるりが来てくれたのに、ろくにおでかけできてなかったからさ。こんな出不精のマスターなことへのお詫びと思ってよ」
「お詫びだなんてそんな…でも、すっごく嬉しいです!」

そんなに喜んでもらえるなんて、仕事をほっぽり出して計画を練った甲斐があったというものである。

「でも、ちょっとこの計画、気になることがあるんですけど」

ん?

「まずマスターの実家は最寄り駅まで1時間近くかかるドいなk…閑静な場所ということですよね?」

今ド田舎って言いかけなかったか?

「バスで駅まで移動、と書いてありますけどバスの時刻表は確認済みですか?」

喜びの笑顔から一転、コツコツ仕事モードの顔に切り替わっている。

「"まあ大丈夫"という認識は危険ですよ、特にドいなk…地方では!」

今またド田舎って言いかけなかったか?


その後、コツコツモードのるりに詰めの甘さを指摘され、僕の立てた計画は随分と変更を余儀なくされた。とはいえそのまんま実行していたら、マスターオブ高知なんて到底達成できないことになっていたわけで、とても助かった。
あまりにもいい加減な僕の計画にちょっと頬を膨らませることもあったけど、るりのコツコツモードの顔はとても充実しているように見えて、なんだか僕も嬉しくなってしまった。

年末まで、あと3週間を切っている。
るりとマスターオブ高知を目指す旅が、今から楽しみである。